煙少香すいせんのはなし
煙少香すいせん大バラ詰
冬の花として知られる「水仙(すいせん)」。清楚な姿と香りが、あたかも仙人のようだということで「水仙」という名前になったと言われています。
また、水仙の学名は、「ナルキッソス(Narcissus)」といい、これはギリシャ神話に登場するナルキッソスという美しい青年の名前に由来します。このナルキッソスという青年は、泉の水面に映る自分の美しい姿を見て、自分に恋をしてしまいます。しかしその恋は叶わず、やがてはやつれ果て、倒れてしまいます。その後、彼の姿を見た者は無く、彼のいた場所には水面をのぞき込むように美しい水仙が一本咲いていた、ということです。
淡路島の南部には水仙郷があり、1月中旬~2月初旬頃になると、山から海へと続く斜面一帯に、数百万本もの水仙が咲き誇ります。そして辺り一面には、優しい甘さにすっきりとしたグリーンを感じさせる水仙の香りが漂い、天然の癒し空間が広がります。
水仙が咲き誇る光景やその香りを目当てに、淡路島の水仙郷には毎年多くの観光客が訪れます。また、水仙は淡路島の洲本市および南あわじ市の「市の花」でもあります。
梅薫堂では、このような淡路島と縁の深い「水仙」をテーマとしたお線香があります。煙が少なく、水仙の清楚な香りをイメージしたお線香が「煙少香すいせん大バラ詰」です。
新春には「水仙」の香りをご仏前に、というのはいかがでしょうか。